10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

gekidanatelier

Author:gekidanatelier
札幌を拠点に活動する劇団です。2011年1月1日結成。
リンク:ホームページTwitterFacebook

アクセスカウンター

twitter

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

QRコード

QR

スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

脚本ノート(6)なにが物語を動かすか――登場人物の「目的」

2012.08.11 08:50|脚本ノート
おはようございます。小佐部です。

今日は「なにが物語を動かすか」ということを考えます。

最近シェイクスピアの戯曲を少しずつ読んでいるのですが、
登場人物はみんななにかしらの「目的」をもっています。
好きな相手に振り向いてもらいたい、恨みを晴らしたい、名誉を手に入れたい、人を救いたい、などなど。

はじめの方のシーン、起承転結の「起」にあたる部分でこの目的が観客に伝えられます。
そして「承」ではこの目的を達成するために行動が実行されます。
そして「転」ではいろんな人の目的がぶつかり合い、ねじれ合います。このあたりが山場になってきます。

例えば、ハムレットでは、主人公(ハムレット)が殺された父(前の国王)の復讐を誓い、
そのハムレットに命を狙われる今の国王は、ハムレットを引き離し、ついには殺そうと計画します。
この目的のぶつかり合いが、みていてハラハラするのです。

つまり、脚本を考える場合、「転」でぶつかり合うような目的を最初に設定しておくことが重要と言えるでしょう。
「転」でとりあえず盛り上がるようになろう、と考えるより、
「転」で「目的」をぶつける、と考える方が、
整理がつきやすく、書きやすくなるのでしょう。

小佐部
スポンサーサイト

脚本ノート(5)物語/セリフ

2012.07.29 09:13|脚本ノート
おはようございます。小佐部です。

今日も脚本のお話です。

脚本というのは(ト書きを除けば)セリフのみで構成されます。
というわけで基本的にはセリフの並び=物語となります。

しかし、「物語」と「セリフ」は基本的には別のものだ、と考えるべきです。

つまり「セリフ」が面白ければ自動的に「物語」も面白くなるとか、
「物語」が面白ければ「セリフ」も面白いはずだ、と考えてはいけないのです。
このような考え方をすれば、「物語」を進めるための説明的な「セリフ」の羅列になってしまったり、
逆に、なんとなくいい「セリフ」を言っているが、「物語」がよくわからないという状況に陥ってしまいます。

というわけで、「物語」と「セリフ」はそれぞれ別に考える必要があります。

まず、「物語」をしっかりと組む。これはいわゆるプロットというやつで、
誰がどうする、ここでこの事件が起こる、という物語の大筋のことです。
とても論理的な作業です。

そして、その「物語」をベースにして、センスのよい「セリフ」を書いていく。
センスのよいセリフというのは(僕もまだまだ考えている途中ですが)、
その人物や状況を的確に表現した易しい言葉、しかも、感情的・感覚的な言葉、を指すように思われます。
こちらはどちらかというと感覚的な作業です。

このように、よい脚本を書くためには、
「物語」を組むという論理的な作業と、
「セリフ」を書くという感覚的な作業を、
巧みにこなしていく必要があるように思います。

小佐部

脚本ノート(4)起承転結

2012.07.27 23:46|脚本ノート
更新が少なくてすみません。小佐部です。
最近は試験勉強、稽古、稽古の毎日です。本番まであと11日くらいかな……?

さて、今日は脚本のお話です。

「起承転結」というのは誰もが知っている物語の書き方だと思います。
そして、物語で一番面白いのは「転」つまり物語が展開して変化する部分です。
ということを、物語を書く人はだいたい知っています。
それ書き手が一番書きたい部分がここだったりします。

しかし、ここに罠があります。

というのも「転」を意識して書くのは良いのですが、そのせいで他の部分に力が入らないことがあるのです。
実は「転」を面白くするためには、その前の「承」をきちんと描かなければなりません。
なぜなら「承」をきちんと描かなければ、物語が一体どう「転」じたのかよくわからないからです。

例えば、タロウくんとハナコちゃんが仲直りする物語を書くとしましょう。
このとき書き手は、「タロウとハナコをどう仲直りさせるか」ということだけに注意が行きがちです。
しかし、ここで力を入れて描くべきは、その前の話、つまり「タロウとハナコがケンカしていた状態」の話です。
「いつ、なぜ、どの程度のケンカをしたのか」というようなことをきちんと描かなければ、
その後の「仲直りするシーン」が面白くならないのです。

このように、「転」の前の状態、つまり「承」がどれだけきちんと描かれているかによって、
その作品の面白さが、ずいぶんと違ってくるのです。

小佐部

脚本ノート(3) なぜ日本の外国古典演劇はつまらないか

2012.06.20 18:20|脚本ノート
こんばんは。小佐部です。

シェイクスピアの『十二夜』という作品があります。
何回も読んだわけではないのですが、この作品とても面白いのです。
シェイクスピアは400年ほど生き残り続けているので、そりゃあ面白くなければとっくになくなっているわけですが。

戯曲を読むのも面白いし(初めて読むときはだいたい苦戦する)、
シェイクスピア原作の外国映画も面白いのです!

しかし、なぜ、演劇でシェイクスピアをやると面白くないのでしょうか。
というのも、演劇で素直に面白いと思えるシェイクスピアを見たことがないのです。
(そもそもそんなにたくさん見たわけではありませんが。)

しかしそれは当然なのです。なぜなら役者が現代の日本人だからです。
400年前の西洋の話を、現代の日本人が演じる、
これはつまり、西洋人が日本の時代劇をやるのと同じでないですか。

想像してみてください。新選組のメンバーが全員西洋人でしかも外国語で話すのを。
新選組ファンから「日本の侍はそんなんじゃないだろ!」と怒られそうです。
現代日本人がシェイクスピアをやるというのはつまりそれと同じなんです。

原因は人種・言語・時代・文化の違いがあげられると思いますが、
これはそうそう簡単に乗り越えられる壁ではありません。

以上の理由から、素直に面白いシェイクスピアを現代日本人が作るのは困難と言えるでしょう。

現代日本人がシェイクスピアをやるならば、
現代日本人用になにかアレンジを加える必要があるかもしれません。

小佐部

脚本ノート(2)分析・再構築

2012.01.21 09:26|脚本ノート
はいどうもー! 小佐部です。明広です。二人合わせて小佐部明広です。一人です。

先日、わたくしの先輩からお言葉をいただきました。だいたいこのような内容です。

「演劇っていうのは、普段見過ごしてしまうようなことを、観る人に気付かせるものだと思う。」

……なるほど。確かに演劇はそういう要素がある。
脚本の発するメッセージ、演出によるデフォルメ、あるいは役者のあるの仕草……、
そういったものから観る人は、「普段見過ごしていたが、確かにそうだ!」
と、直感的に、あるいは論理的に感じる。

とすると、演劇は「現実の完全再現」ではまだ不完全だといえる。
なぜなら「現実の完全再現」であれば「普段どおり見過ごしてしまう」からだ。
つまり、「普段見過ごしていしまうことを、観る人に気付かせる」には、
まず「現実」を「分析」し、続いて演劇として「再構築」しなければならない。
演劇として再構築する際に、余計なものを排除して、
「普段見過ごしてしまうもの」を「見える」ようにしなければならない。

平田オリザさんという劇作家・演出家がいらっしゃいます。
彼の作品は「静かな演劇」と呼ばれていて、ある場所に登場人物が出入りして淡々と会話をします。
一般にみられる物語性(例えば、主人公に何か事件が起きて、それを乗り越えて成長するという物語)というものはありません(恐らく。見ようによってはあるかもしれない)。
同時に二か所で会話がなされたり、登場人物が後ろを向いて喋ったりもします。
なので、これはそれまでの演劇と比較して、かなり「現実」に近いように見えます。

しかしこれ、「現実の完全再現」かというと、そうではありません。
巧妙に、設定や登場人物が配置され、その仕草も「現実」に比べて極端に少ないです。
周りの雑然としてものを取り除き、整理し、再構築することで、普段隠れていたものが舞台上に観えてきます。
「静かな演劇」といわれていますが、それは「それまでの演劇に比べて静か」であるからそう呼ばれていただけで、
別に「静か」なことが重要なわけでは恐らくありません。
それより重要なのは、「社会または共同体」の中に生きる「個人」が描写されていることです。
その社会または共同体に置かれている「個人」が何を抱えているか、
そしてそれを通じて「社会または共同体」が個人にいかなる影響を与えるものでるかを、
「普段見過ごしている」私たちに、「気付かせる」ようになっていることが重要なのです。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。